【逆子で予定帝王切開完全レポ】外回転術は危険？かかる費用は？気になる全部をお答え！

まよよです。
7月に逆子のため予定帝王切開にて第二子を出産しました。

1人目は何も気にせず頭が下を向いた状態での無痛分娩でしたので、逆子というだけで毎日悩む事になるなんて思いもしませんでした。

逆子とは

逆子とはその名の通り逆の姿勢。頭が下ではなく頭が上にある状態を言います。
赤ちゃんは出産前30週を過ぎたあたりから、頭が成長し重くなり自然と下を向き出産準備に備えます。
通常30週前後で逆子になっていた場合は医師から逆子と診断されることが多くなるようです。

ほとんどの赤ちゃんが元に戻ると聞いていたため、いつか戻るだろうと32週目まで何も行いませんでした。

30週で頭位になっているのはおよそ85％ですが、34週ごろになると90％以上になり、予定日間近の36週になると約95％という具合にほとんどの赤ちゃんが分娩前までに頭位になってくるんです。

引用元：出産準備サイト　https://baby.mikihouse.co.jp/information/post-12931.html

逆子の危険性

胎児が逆子のままで出産を迎える妊婦さんは、通常よりも早い段階で破水しやすく、また早産のリスクも上がるとされています。さらには出産時に赤ちゃんが低酸素状態になる危険性についても留意しましょう。

引用元：NIPT（新型出生前診断）のコラム – 平石クリニック　https://www.nipt-clinic.jp/column/breech_baby/

逆子になる原因

私が調べたところ逆子になる原因はハッキリしていないようです。
下記がよく言われている諸説です。

• 下半身が冷えており、頭を下にするのがつらい
• へその緒が巻き付いて身動きが取れない
• 逆子の体勢が赤ちゃんにとって楽
• 赤ちゃんとコミュニケーションが取れていない
• ママの健康に異常があることを伝えているサイン

私の場合、途中から逆子に詳しい先生に変更してもらい最初に言われたことが、

と自信満々言われました。

すでに33週目を過ぎており、赤ちゃんが大きくなりつつあるので難しいかもしれないけど
お灸に通って、体を温めてみたら？とアドバイスを頂きました。

逆子の治し方（体験談あり）

• 逆子体操
• 体を温める（お灸に通う）
• 外回転術

逆子体操（体験談あり）

産院で教わる方法です。ただし、出産が近づきお腹が大きくなると辛くなるので、 無理のない範囲で行う事が大切です。
私は図のような態勢（ 胸膝法 ）を10分間維持する方法を教えてもらいました。
正直、妊娠後期にこの態勢はツライ。。。

体を温める（お灸に通う／体験談あり）

これが一番簡単かもしれません。普段から手首、足首はださずに温める。
特に下半身は冷えないように意識する。
私は7月出産だったので、サンダル、半袖禁止で辛かったです。
毎日運動靴、レギンス、羽織物は欠かせませんでした。

お灸もオススメです。私は週2回ほどお灸をしてもらっていました。
図のようにお腹を下にするのは難しいので、横になってお灸のシールを貼ってもらっていました。

金額は保健適応外で1回2,500円。背中と腕、お腹を中心に行いました。所要時間は1時間弱でした。

やってみた感想
私にはあっていて気持ちいい。
最初の30秒で50度ほどまで上がり、結構熱いのですが、数秒すると落ち着いてきます。
1か所から初めて大丈夫そうなら3か所同時にやっていきます。
1回の施術で6カ所くらいお灸してもらっていました。
慣れれば気持ち良いです。終わった後にはポカポカしてきます。

外回転術（体験談あり）

外回転術は、お腹の上から手を使って物理的に赤ちゃんの頭の位置を調整する方法です。
医師の力を借りる方法なので、成功率が高いといわれています。
ただし、胎盤剥離などのリスクも0ではありません。しっかりと説明を聞いて判断しましょう。

私の場合は麻酔はせず、計画帝王切開の当日に行う事で赤ちゃんに異常が出た時にすぐ対応できリスクも減らせると説明を受け、実施することに決めました。
金額は成功報酬型で、保険適応外。回転させられたら10万円。回転しなかったら0円といった内容でした。

産院によっては、34週～36週の赤ちゃんがまだ回転しやすい頃を推奨していたり、麻酔を入れたりする事もあるようです。
外回転術ができる医師も少なくなっていますので、検討している方はお早目に行動されることをオススメします。

実際やってみた感想
時間は15分弱。赤ちゃんの心拍とエコーで体勢を見ながら補助の看護師さんが付いて実施となりました。

思ったよりメチャクチャ痛い！

お腹をえぐられると思った方が良いです。
みぞおち部分と太ももの付け根部分を親指と人差し指、中指で
強く押されグイグイと赤ちゃんを動かします。

たまに刺激で赤ちゃんの心拍が早くなることがあり、辛くないかなと心配してしまうほどでした。

いざ出産。入院生活で学んだこと

初日：コロナ検査

旦那と病院へ。手術当日立ち会うので夫婦ともにコロナの検査を受けました。

初日から咳をこじらせていたので心配でしたが、陰性！
これで赤ちゃんに会える～と安心しました。

入院の手続きを済ませ着替えてＮＳＴへ。
赤ちゃんの心拍を測ります。
逆子だけど、しっかり元気に動いていてくれたので良かったです。

クリニックじゃなかったけど、ごはんやお菓子も豪華！入院で唯一の楽しみです。

帝王切開後は3日間お風呂に入れないので、最後のお風呂タイムを満喫しました。
体力温存で、睡眠薬を飲んでお休みなさい。

2日目：外回転術後の帝王切開

睡眠薬のおかげでぐっすり。
午前中に輸血もできるように大きな針で点滴準備。痛くて泣きそうになりました。

14時から回転術だったので、旦那とテレビ電話してゆっくり過ごしました。

いよいよ14時。回転術開始！
ドラマでよく見る手術室に運ばれ、雰囲気にぞっとして涙が出てしまいました。

外回転術は思っていたより痛い。痛い。爪跡が残るほどです。。笑
15分ほど頑張って回らなかったので帝王切開に。

まず、麻酔を入れます。硬膜外麻酔です。
麻酔を通すためにすごく太い針を腰のあたりに刺します。

それよりも態勢がつらいです。
背中を丸めるのですがお腹が大きいのでなかなかできません。
先生になんとか押さえつけられて、硬膜外麻酔の管を通して麻酔を入れます。
背中に冷たい麻酔薬が流れていくのが分かります。

そのあとはお腹に消毒液を塗って冷たいかどうかの確認や足の感覚があるか等、麻酔が効いているかの確認をしました。

お腹を切られるのは怖い！というイメージが強かったのですが麻酔が効いているから少し違和感がある程度。
お腹を強く押されている感覚くらいで済みました。

旦那も付き添ってくれて手を握っていてくれたので安心ができました。
コロナの時期に付き添ってもらえたのはありがたかったです。

喜んでいるのもつかの間。

途中から吐き止めを入れてもらえて、気分が良くなりました。帝王切開始めてから1時間弱で終了。あっという間でした。

なんとへその緒で首が巻かれており回転しなかったようです。
お灸も回転術も意味なかったじゃ～んとノリツッコミ。

部屋に戻ってからは興奮していて寝たいけど寝れず、放心状態でずっと天井を見上げていました。
ある程度落ち着いてからは実母に電話。妹に電話。自分の事のように喜んでくれました。

そうこうしているうちに21時の就寝時間。
就寝前に10分ほどわが子と対面の時間が。
1人目の時は、9時間の出産で疲れ切っておりカワイイなんて一切思えませんでしたが
かわいいと思う余裕が帝王切開だとできたのは良かったです。

3日目：麻酔の力は偉大

術後1日目から、傷口が癒着しないように歩きます。
自分で麻酔を入れられるボタンを違和感を感じたらポチポチしていたので痛みが緩和されていて午後には院内を歩けるほどに。
お腹を抱えて猫背になりながらならなんとか歩けます。トイレも楽々いけました。

ただ、術後は体温が上がりやすいらしく39度も熱があったのでわが子とは対面できず。
この熱も麻酔のおかげで全く辛くありませんでした。

ところが夕方には、ポチポチしすぎていたため、麻酔が切れてしまい、
激痛が､､､すぐに座薬を入れてもらってなんとかお休みすることはできました。
これは帝王切開の傷ではなく、子宮収縮による後陣痛の痛みでした。

4日目：咳するたびに全力パンチ

初日からこじらせていた淡がらみの咳が治らず死にかけていました。
お腹を切って腹筋も弱っているので、咳をするたびにお腹を全力パンチされる感じです。
なるべく咳をしないように安静にして座薬とロキソニンで4日目も何とか乗り切りました。

5日目：おっぱいが張りだして授乳準備完了！久しぶりのシャワー

今日からわが子に会える予定でしたが、私の咳がひどく念のため会えず。
コロナも再検査して問題なかったのですが、担当の先生がおらず明日判断となりました。
赤ちゃんと別室は体力回復できてありがたいけど、完全に会えないのは辛い。。。と嘆いていると

私の代理をしてくれる先生が神様に見えました。そして帝王切開でもちゃんとおっぱい出るんだと実感。

今日から久しぶりのシャワーでした。手術当日と翌日は体を拭いてもらえましたが、
高熱のせいで汗だく。汗で全身が痒い！
1日1回の体拭きでは足りないので、汗拭きシートを持参して正解でした。

6日目：コロナ時期に風邪症状はツライ。

風邪症状ってだけで自分だけじゃなく、赤ちゃんにも会えないなんて本当に親不幸だと自分を責めて泣きました。

母乳が本格的に出るようになって、3時間毎に搾乳。
しっかりわが子も飲んでくれているようでそれだけが喜びでした。

風邪症状があったので、先生に授乳中でも問題ない薬を出してもらっていました。
なるべく薬は控えた方が良いのですが、治りが天と地ほど違います。
赤ちゃんのためにも風邪症状がある場合には是非。

7日目：自己判断で赤ちゃんと再会

風邪症状が一向に収まらないため、予定していた沐浴や調乳指導も中止になりました。
変わりに指導の動画URLを渡されました。

病院側としては風邪症状があるので退院まで赤ちゃんと別室にするという方針でしたが、
家に帰ってから赤ちゃんのお世話が全くできないというのも困るので
先生と相談の末、明日から完全同室となりました。
おっぱいも早く吸われたいと準備万端！！

8日目：やっとわが子に会えた～！

感動でした。6日ぶりの再会！産まれた時よりも目がしっかりと開いて私を見ています。
おっぱいを差し出すとちゃんと吸ってくれました。

授乳感覚は3時間に1回で、深夜も泣いてなかなか寝れませんでしたが、
7日目までお休みしていたので全力の愛を注ぐことが出来ました。

退院検診も受け、無事母子ともに明日退院になりました。傷の治りも順調ですね。とのこと。
念のため、痛み止めのロキソニンを1週間分頂きました。

最後の診察で痛み止めをできるだけもらってください。
痛くなくても念のためもらいましょう。家に帰ってからは動くので、痛さを感じやすくなります。

9日目：寝不足

昨日に引き続きわが子と同室
授乳もしたし、オムツも変えたのに、泣き止まず昼も夜も隙間時間で寝ていました。

10日目：いよいよ退院

退院の頃には痛みはロキソニンでしのげるように。
風邪症状も良くなり、お腹の傷も落ち着いてきました。
お昼ごはんまで病院で食べて旦那に迎えに来てもらい、家に帰りました。

計10日間の入院生活でした。
咳を拗らせていたのでほぼ母子別室で、結果的に良かったと思います。
1日中暇な時間は人生において無いと思うのでゆっくり過ごしてください。
母子同室から戦争がはじまります。

帝王切開入院中に必須の持ち物

・ハンディー扇風機やうちわ
　術後高熱が出るのでハンディー扇風機やうちわが必須。体を楽にしてくれますよ。

・汗拭きシート
　シャワーを術後浴びれるのが3日後なので、汗拭きシートで
　気になったときに拭くようにしましょう。特に夏は体が痒くなりやすいです。

・充電コード（長いもの）
　ベットでスマホやゲームをするのに必須。
　私は2ｍあるものをもっていって丁度でした。
　急速充電できると尚良し。

・スマホスタンド
　ネットフリクスやテレビ電話をするときに必須。
　ハンズフリーで話せるから楽ですよ。

・フック＆袋
　汗拭きタオルや、ハンディー扇風機、タオル、スマホなど必要なものを入れて置けるエコバックと
　そのバックをベッドにかけられるフックがあると超便利。
　帝王切開でお腹を切っていると起き上がったり寝たりが辛いので、
　ほしいものがすぐ取れる位置になることが大事です。

・ティッシュ箱
　備え付けのものもありますが、自分で1つか2つ準備しましょう。
　机に1つ。ベッドに1つ必要でした。

・上着＆レッグウォーマー
　夏に出産したので体温調節に必須でした。
　冬でも部屋によっては寒かったりするので事前に対策しておきましょう。

帝王切開その後の痛み

退院中は痛く辛いですが、退院するころには痛み止めがあれば、家事も最低限はこなせるようになりました。
ですが、退院後1ヵ月の家事はなるべく控えるようにしてほしいです。

特に立ちっぱなしのお皿洗いや洗濯物干しなどはすぐ気分が悪くなります。
立ちっぱなしの家事をするときは休みと取りつつ行うことをオススメします。

産後1ヵ月の検診で問題なければ、通常通りの家事をしてもらっても問題ないくらいには回復！
痛み止めもたま～に飲むくらいに。
私の場合は術後3か月くらいで術前のジーンズがはけて、ワンオペも楽々できるようになりました。
産後ダイエットや筋トレも開始できるくらいになりましたよ。

私の場合は、夫婦の両親が近くに住んでいないため旦那が2か月の育休を取ってくれましたが、周りに頼れない方も多いと思います。その場合は公的サービスを利用しましょう。
私の市では1時間1,000円でベビーシッターさんが来てくれます。

帝王切開の傷

結論、あまり目立たないので過度に気にしすぎる必要はありません！

私の場合実際の傷は12,3㎝ほど。横切りでビキニラインに隠れますので私生活で見えて気になることはありません。
最初は痛々しいと感じますが、4か月たった今は赤く線が入っている程度です。
手がぶつかったり多少押されたりしても痛みはあまり感じません。

最初は縫われていない箇所が過敏に反応したり、盛り上がったりと不安も多かったのですが、全て炎症だったようです。2か月程度で収まりました。心配な方は病院に問い合わせてみましょう。
傷跡のテープは「アトファイン」を使用して10日に1回張り替えていました。

帝王切開の合計費用

都内で完全個室シャワー付きで合計費用は704,461円でした。
出産費用一時金で420,000円
高額医療制度で120,000円
医療保険で10日間入院で10,000円
実費は64,461円でした。

普通分娩の場合は高額医療制度や医療保険は出なかったので合計10～20万程は実費で支払っていたことになります。
1人目の無痛分娩の際は実費30万円ほどかかりました。
お金の面から言うと帝王切開は特なのです！！

高額医療制度は後申請したので振り込まれるまでに3か月程度かかりました。
事前に帝王切開が決まっていれば、事前申請をして窓口での実費を減らすことが可能です。
詳細は会社や保険組合に連絡してみましょう。丁寧に答えてくれますよ。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
私は結果的に帝王切開で良かったです。

1人目は無痛分娩を経験しましたが、陣痛を感じてから9時間の長期戦で痛みも緩和された程度でした。

それに比べて帝王切開は1時間弱で産まれ、体力も温存できますし
会陰切開も行わないのでトイレもスムーズに行けるので楽だなぁと感じました。

ただ、自宅に戻ってからの痛みや回復は通常分娩より遅いです。
家族や周りの助けを借りながら、自分の傷を第一に過ごしてくださいね。